面白さの違い

 洋画派の知人曰く「ハリウッドなどは全世界をターゲットにしているから日本人が見ても面白い映画を作るが、邦画は日本人にしか面白さが分からないから駄目」ということでした。どちらかと言えば邦画派の自分としては納得いかない意見だなと思って聞いていました。確かにハリウッドを始めとする洋画は日本人が見ても面白いとは思いますが、日本人にしか面白さが分からない邦画が駄目とはならないと思います。それは万人受けを狙っているか、一部の人への受け(特化受けとでも言いますか)を狙っているかの違いではないかと。洋画にも名作、駄作がありますし、邦画にも名作、駄作があります。でもツボにハマったときの面白さは邦画の方が上だと思っています。やはり作品の舞台の背景や文化、考え方などを自然に理解できることが大きな要因ではないでしょうか。特にヒューマンドラマの類は洋画でも面白いものはありますが、邦画の方が圧倒的に感情移入し易いんですよね。
 面白さと数字で表した場合、万人受け作品は面白さの幅が-50〜+50まであるとしたら、特化受け作品は幅が-70〜+70まであるといったイメージでしょうか。


 万人受けと特化受けの話は商業作品と同人作品でも同じことを言えるんですよね。同人作品って駄作も多いですが、マイナー作品でも自分のツボにハマると凄い面白いです。だから同人のオリジナル作品は好き。