エイプリルフールを振り返って

 Web上の話ですが、どこのサイトも手が凝っていました。構想1分、作成3分のどこかのサイトとは大違いです。企業サイトだけでなく個人サイトでも随分前から仕込んでいたと思われる出来の更新内容を多く見かけました。何というかネタのインフレが異常です。しかも「如何に手の込んだネタを作り上げるか」という方向に進みすぎて、本来の目的である「如何にもありそうな嘘を作り上げる」という部分を感じ取れませんでした。見る側も嘘であることを前提で見る人が増えたため、そっちの方向に行くのは仕方がないかもしれませんが、本来の方向を忘れてしまえば「4月1日にやる意味」が無くなるのではないでしょうか。


 ただし一日限りの馬鹿イベントとして見る分には十分に楽しかったです。エイプリルフールって正月とかクリスマス以上に力が入ってるのではないでしょうか。
 それを踏まえて考えれば、「見る側が騙されて馬鹿を見る」イベントから「見せる側が馬鹿をする」イベントへ変わっていったとも言えるため「四月馬鹿」という言葉の「馬鹿」な人が変わっただけでイベントの趣旨からはズレていないのかもしれませんね。