質問がないのは悪いこと？

　何かの話や説明を聞いていて、最後に出てくる言葉と言えば「何か質問はありますか？」です。で、このときに何も質問がないと「話を真面目に聞いていなかっただろう」的なことを言う(思う)人がいますが、その考えはどうなんでしょうか？
　確かに真面目に話を聞いていなければどんなに穴だらけの説明であろうとも質問は出来ないでしょうが、質問はあって当たり前という考えは「自分の話や説明は完璧ではない」と言っているようなものではないかと思います。基本的に人に話や説明をする場合は必要な内容を漏れの無いように準備をするべきであり、自分で質問が来ることが分かるような準備は単なる準備不足ではないかと。
　時間の都合などで意図的に説明を省くという場合もありますが、そういった場合でも質問がないのは、聞き手がよほど察しが良いか、その内容に興味がないかのどちらかだと思います。そういう場合は、興味を持たない相手に質疑応答の時間を取られずに済んだ、と前向きに考えてみるのはどうでしょうか。