Twitterと類似サービスの始まりへの期待

 サイバーエージェント、ミニブログ「Amebaなう」開始へ
 (IT pro)

 何かが流行ればそれに類似する何かが発生することは自然なことです。それを「パクり」という言葉で終わらせずに競合が発生したことによる全体的なサービスの向上の始まりであると思いましょう。



 さて本題。

 「Amebaなう」はTwitterにとって、かなりの強敵になり得るんではなかろうか
 (workstyle memo)

 上記のエントリ内の

 Twitterでは「Amebaなう」への批判的な意見が多かったような印象もありましたが、個人的には実はサイバーエージェントおよびアメブロが、日本のマイクロブログサービスでの成功に一番近い所にいるんじゃないかと思っています。

 という意見は自分も同じように感じました。「Amebaなう」のシステムがどのようになるかまだ分かりませんが、システム次第では十分に可能性はあると思います。これまでも「リアル」や「mixiエコー」といったものがありましたが、「リアル」はサービスそのものではなくあくまでブログなどの使い方の一つですし、「mixiエコー」は(一応)クローズドなサービスである「mixi」を元にしているため、マイミクにならなければ他人の発言を見れない(Twitterで言えばFollowを増やせない)という壁があったため大成はしていません。
 またユーザーを考えた場合でも「システムをどうするか」という点はかなり重要だと考えます。例えば「Amebaなう」が「Twitter」と同じシステムを採用し、これからTwitterを始めようとした一般ユーザー(*1)を取り込んだと仮定した場合、Twitter特有の「Follow、Remove、Replyなどは気軽に」といった雰囲気が作れるか?という問題があると思います。最近、Twitter上でも稀に「ReplyにReplyしないのは失礼だ」という発言を見るように、一般ユーザーはブログ系のサービスに対してそこまで適当になれない人が多いのではないでしょうか。もしTwitterのような適当な雰囲気が作られずにAmebaなう特有の雰囲気が作られてしまえば、携帯電話同様にガラパゴス化一直線です(*2)。そうなると最終的には「Twitter」と「Amebaなう」で棲み分けがされるだけになり、大成は無くなるのではないでしょうか。
 とりあえず二番煎じなら二番煎じでこれまでのシステムの良い点・悪い点を見極めた上でシステムを考えないと痛い目を見るだけで終わる可能性もありますからね。ただ最初にも書いた通り、競合の発生によるサービスの向上を期待するためにも「Amebaなう」には期待したいと思います。


 余談。Twitter上で誰かが発言していた内容(*3)ですが、「Twitter」、「mixiエコー」、「Amebaなう」の発言を一括管理出来るようなクライアントソフトが出来たら面白そうですね。



*1…ここでは「ネットにどっぷり浸かっていないユーザー」として考えています。
*2…ガラパゴス化の点は、トラックバック元のエントリでも危惧されています。
*3…ふぁぼってなかったので誰の発言か分からなくなりました……